リセットモーニング　-りせっともーにんぐ-

朝一の早い当たりを期待できる状態

現在（5号機時代）では少なくなってしまいましたが、4号機時代には「設定変更時に当たりやすくなる」といった特徴を持った機種がたくさん稼働していました。4号機時代は「RT（ST）機能」によって強制的に連チャンを発生させる仕組みが主流だったわけですが、RT解除テーブルを選択するタイミングは主に「設定変更時」と「ボーナス確定時（終了時）」でした。
ボーナス当選後は早いRTテーブルが選択される可能性があり、それによってボーナスの連チャンが発生する可能性があるわけですが、設定変更後もボーナス終了後同様に早いRTテーブルが選択される可能性があります。設定変更後とボーナス終了後がまったく同じ状態とは限りませんが、仮に短いRTテーブルを選択していた場合はすぐにボーナス当選となるため、朝一は非常にねらい目でした。そしてこの状態を「リセットモーニング」と呼んでいました。
「リセット（設定変更）で早いボーナス当選が期待できる状態の可能性があるモーニングサービス」といった趣旨の状況を意味する言葉ですが、「モーニング」とはまったくの別物という認識が必要です。

「朝一は当たりやすいからみんなで打ってね！」というアピール

ホールによって「リセットモーニング（リセモ）」の扱いはマチマチでしたが、中には「当店は〇〇（機種名）を毎日リセットしています！」といったPOPを見かけることもありました。
いつボーナス当選（RT解除）するか分からない状態を打つよりも、何割かの確率でも早いボーナス当選が期待できる状態で「決まったゲーム数」まで打った方が遥かに効率良く遊技できるため、「当店は朝一から打つ価値がありますよ！」という根拠と理由を作っていた状態です。

リセモの代表機種

なぜリセモが人気だったのかというと、それはひとえに「すぐにボーナス当選が期待できる状態だから」です。
たとえば、名機『キングパルサー』の場合、ストックありが条件ですが設定変更時は約70％の確率で128G以内にボーナス当選が期待できます。この機種は非常に特徴的なシステムを採用していて、128Gを超えた場合のボーナス放出ゲーム数（RTゲーム数）が1280Gまでほぼ均等に振り分けられる奇数設定と、512Gまでに振り分けられる可能性が高い偶数設定があります。

仮に偶数設定だった場合は512Gまでにボーナスが放出される可能性が非常に高いのですが、それでも129G～512Gまでの約400G間はどこでボーナスに当選するのか分かりません。また、奇数設定の場合は最大1280Gまでの振り分けもあり得る割合のため、1150Gほど打たなければボーナス当選しない可能性もあります。
ところが、リセモならば128Gしか遊技する必要がなく、なおかつそのうちの7割がボーナスに当選するわけなので、非常にねらい目となります。