バウンド　-ばうんど-

リール演出の1つ

「バウンド」とは、いわゆる「バウンドストップ」を意味する言葉の略称です。ほとんどの場合でバウンド“ストップ”を意味しますが、近年ではバウンド“スタート”を指すこともあります。ただし、基本的には「ストップ」を対象としていると考えても問題はないため、リール停止時にバウンド（ストップ）が起こると「アツい」という認識で十分です。

いわゆる「違和感演出」

「バウンドストップ」は『ナイツ』で初めて搭載され、現在でも同社製の機種に限らず多くの機種で「激熱演出」として採用されています。ただ、5号機初期（規制改正前）はリール自体を振動させることができなかったため、「周辺ランプ」を使ってバウンドストップを演出していた時期もありました。

通常時、リールは「普通」に停止しますが、「小役orボーナス」を演出する目的でバウンドストップが発生し、それを受けて打ち手は状況を察知します。バウンドストップが発生するタイミングは「第三停止」が多いですが、比較的新しい機種では第一、第二停止時のバウンドストップにも個別の役割を持たせたこともあります。

例えば、『スーパープラネットデラックス』（5号機）の場合、ボーナス確定時の違和感演出として第三停止時にバウンドストップが発生します。この機種はノーマルタイプなので、ボーナス成立を暗示する意味合いで発生するのみですが、『キングパルサー』（4号機）の場合は期待度が異なる演出として発生していました。

バウンドストップの仕組み

パチスロのリールは通常、スムーズに停止するような遊びが設定してあります。ストップボタンを押した位置ですぐに停止するとは限りませんが、スムーズに停止するのではなく急停止することによってリール表面（図柄が印字してある部分）が小刻みに震えます。

同じようにリールが震える状況として、「ガックン」（ブルルン、ブルリ）があります。主に設定変更の有無を確認する目的で活用しますが、これとバウンドストップは仕組み自体が異なります。

バウンドストップは停止動作をコントロールすることで発生しますが、「ガックン」の場合は回転軸のずれが原因で発生しています。「バウンドスタート」との違いに関してですが、意図してリールを上下に震わせるので、やはりガックンとは仕組みが異なります。

リール自体をバウンドさせることができなかった時期には、リール周辺の光を高速点滅させることでバウンドストップを演出していました。