同時当選　-どうじとうせん-

5号機から搭載されたボーナス抽選機能の1つ

「同時当選（機能）」とは、文字通り複数の小役（フラグ）が同時に成立している状態を指し、なおかつその時に成立しているフラグの1つがボーナスフラグである場合を意味しています。ただし、複数の抽選に当選している状態を指すこともあります（後述）。

5号機では同時に複数のフラグを成立させることができる

4号機以前は、基本的に1ゲームで成立させることができるフラグは1つと決まっていました。つまり、レバーを叩いて「リプレイ」というフラグを獲得した場合にはリール上にリプレイが揃い、「ベル」というフラグを獲得した場合にはリール上にベルが揃います。これらの小役は「メイン小役」と呼ばれ、基本的に目押しを必要とせず“勝手に”リール上に成立する小役が揃って払い出し（再遊技）を受けることができますが、フラグによっては「取りこぼし」が起こる可能性があります。

取りこぼしが起こるかどうかに関係なく、そのゲームで成立している何らかのフラグが存在していて、後はそのフラグをリール上で確認できるかどうかという違いがあるだけです。取りこぼしによって損をするのは対象フラグ「入賞」で得られるはずだった払い出しのみであり、フラグ成立時点で抽選は完了しているので何も問題はありません。

ところが5号機の規定では同時に複数のフラグを成立させることが認められたことにより、「小役とボーナスが同時に成立」という状態が実現しています。

4号機以前でいうところの「小役解除」のイメージ

5号機ではボーナスフラグのストック機能は認められていないため、成立したボーナスはすべて即時放出します。4号機ストック機能の時代を経験している人ならば違和感なくイメージすることができるのですが、要するに「特定の小役（レア役など）が入賞（成立）したことでボーナスが放出された」という風な状態が出来上がります。

ストック機の場合、ボーナス放出条件を満たすことで該当するボーナスが放出される仕組みでしたが、同時当選機能を用いることでその形を再現いているわけです。ただし、実際には「フラグ成立による抽選でボーナスが放出される」というわけではなく、「ボーナス＋小役という形の1つのフラグを引いた」という形なので勘違いしないようにしましょう。

ボーナスを含まない重複当選時にも用いることがある

ただし、必ずしもボーナスとの同時当選のみを指して表現するわけではなく、たとえば「1つの成立フラグ（小役）で複数の抽選に当選する」という状態を指して使う場合もあります。