リプレイタイム　-りぷれいたいむ-

5号機では定番となったパチスロの仕組み（機能）

現行5号機（パチスロ）で採用されている遊技システムは、大きく分けると次の3つです。
・Aタイプ／ノーマルタイプ／ボーナスタイプ
・ATタイプ
・ARTタイプ
基本的な出玉増加システムが異なるものもありますが、これらのいずれにも「RT（リプレイタイム）」の仕組みは関係する可能性があります。特に、深い関係があるタイプは「ART（アシストリプレイタイム）タイプ」ですが、一部の「Aタイプ」ではRT機能が採用されています。

リプレイの確率を通常時よりも上げる（高くする）仕組み

「RT」とは、「リプレイタイム」の略称です。パチスロ業界に初めてこの機能が登場したのは2000年発売の『ニュートラッド1』です。ビッグボーナス（BB）後50G間はリプレイ確率が増加してメダルを減らさずに遊技することができたわけですが、基本的な仕組みは現行5号機でも同じです。通常時、1/7程度で成立するリプレイフラグを1/1.3などに高めることにより、この間は出玉を（あまり）減らさずに遊技することができます。

5号機ではリプレイ確率を変動させられる状況（条件）が決められているため、その条件に沿った形で採用されます。

基本的に出玉はあまり増えない

機種によって「純増枚数」は異なりますが、RT機能搭載のほとんどが「現状維持」を目的としています。そもそも、通常時よりもリプレイの確率が上がることによって「ハズレがリプレイに置き換わる状態」になるだけなので、ベルなどのメイン小役が揃わなければペイアウトを受けることはできません。

たとえば、『HANABI』のRT性能は純増0.3枚／Gの花火チャレンジと純増0.5枚／Gの花火ゲームとの組み合わせで成り立っているため、仮に最大ゲーム数を紹介した場合の期待増加枚数は0.3枚×19G（最終Gは突入リプレイが成立するため）＝5.7枚、0.5枚×20G＝10枚、5.7枚＋10枚＝15.7枚となります。15～16枚ほどの増加が期待できるとはいえ、「ほぼ増えない（現状維持、微増）」と思っていた方が賢明です。

また、『北斗の拳2G（型式）』のように1G当たり0.4枚ずつ減っていく仕様（純増-0.4枚）の機種もありました。現在（2018年1月）稼働している機種のほとんどは「増えるRT」ですが、これまでには「減るRT」も少なからずホールに導入されていました。

また、「高設定ほどメイン小役（ベルなど払い出しのある小役）」の成立確率が高く設定され、なおかつレア小役（スイカやチェリーなど）の成立確率も高く設定されている」という機種が多いため、必然的に高設定ほどRT中の純増期待値が高くなります。ただ、『HANABI』のように「高設定ほどRT中のハズレ確率が高い」などの特徴を持たせている場合もあり、むしろ低設定ほど純増期待値が高くなる場合もあります。