パチンコ店内禁煙化はメリットだけなのか?禁煙化に関するコラム
たばこ税が1本あたり3円増加する方針の発表、東京都の「受動喫煙防止条例案」の発表、さらには2020年に控える東京オリンピックの開催…。日本国内の「禁煙ブーム」は今盛んになっています。さらには紙タバコから電子タバコへのブームもあり、パチンコ店内でもIQOSやプルームテックを使用している人をちらほら見かけます。台を確保する時、スマートフォンや飲料水、紙タバコではなくてIQOSのケースという光景も見られます。
この「禁煙ブーム」の余波はもちろんパチンコ店にも影響しています。
今でこそ分煙化が推し進められており、透明な仕切りであったり、神奈川県のマルハン新厚木の「紙タバコ全面禁煙」であったりなど、パチンコ店も徐々に禁煙化を始めてきています。
パチンコ店内禁煙化はメリットだけか
しかし、このパチンコ店の禁煙化はメリットだけなのでしょうか。
まず、先日の東京都が発表した「受動喫煙防止条例案」の内容をおおまかに見てみましょう。
・対象となる施設と喫煙禁止場所の範囲
・原則屋内禁煙(喫煙専用室設置可)
・多数の人が利用する施設
・飲食店
・ホテル
・旅館
・娯楽施設
・事業所
・百貨店
・駅
・空港ビル
・船着場
・バスターミナル など
※原則車内禁煙(喫煙専用室設置可):鉄道、船舶
原則屋内禁煙(喫煙専用室設置可)とは、原則建物内は禁煙(乗物については原則車内禁煙)とし、一定要件を満たした喫煙専用室を設置することができる。利用者側にある程度、他の施設を選択する機会があるものや、娯楽施設のように嗜好性が強い施設を、原則屋内禁煙とすることを考えている。
・敷地内禁煙
・医療施設
・小学校
・中学校
・高等学校
・児童福祉施設 など
敷地内禁煙とは、敷地内の建物内外を禁煙とすること。受動喫煙による健康影響を防ぐ必要性が高い、未成年者や患者等が主に利用する施設を、敷地内禁煙とすることを考えている。
・屋内禁煙
・官公庁施設
・老人福祉施設
・大学
・体育館 など
※車内禁煙:バス、タクシー、航空機
屋内禁煙とは、建物内を禁煙(乗物については車内を禁煙)とすること。多数の人が利用し、かつ、他の施設では代替が難しい施設を、屋内禁煙とすることを考えている。
違反した喫煙者本人や施設管理者に対しては罰則を適用。違反した喫煙者本人や施設管理者に対しては、勧告や命令等を行い、それでもなお違反する場合には、罰則が適用。東京都は5万円以下の過料を科すことを考えている。
条例の趣旨、規制内容等について、十分な周知に努めたうえ、2020年のオリンピック・パラリンピックの前年に開催される2019年ラグビーワールドカップに間に合うよう施行。
(引用・参考:東京都福祉保健局 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/kitsuen/tokyo/file/0020170908.pdf )
もしこの案が可決された場合、パチンコ店はおそらく「原則屋内禁煙」の部類に入るでしょう。イメージとしてはゲームセンターのような感じではないでしょうか。
問題は「喫煙専用室の設置の有無」です。いわゆる喫煙室なわけですが、この喫煙室を設置するとなると、その分の敷地が必要となるわけで、小規模店などにおいては止むを得ず数台の撤去になることもあり得るでしょう。
そうするとパチンコ店としては売上の低迷、そして設定状況の悪化、結果お客さんの減少と負の連鎖が生まれてしまいます。
また、喫煙室の広さも重要となってくるでしょう。極端に狭い喫煙室だと、場所取り争いや問題が起こりやすく、トラブルの原因となります。
十分な広さの喫煙室が用意されないと、喫煙者からすれば納得できないこともあり得るでしょう。
昨今の規制の強化によりただでさえお客さんの減少が嘆かれている現在、このようにパチンコ店内禁煙化が決定してしまうと、大幅な売上ダウンに繋がります。
その反面、この禁煙化により「たばこを吸わない人たち」の客足をパチンコ店に向けさせることも可能です。
日本タバコ産業、通称JTが公表した「全国たばこ喫煙者率調査」によると、2017年の喫煙者数は男女合わせて1971万人で、2016年の喫煙者数2027万人よりも56万人ほど少ない結果となっています。つまり、喫煙需要が減少しているということになります。
割合で示すと、男女合わせて18.2%となり、2016年の喫煙率19.3%よりも低下しています。
このことから分かる通り、約80%もの顧客数を獲得する千載一遇のチャンスでもあるのです。実際、パチンコ店に足を運ばない理由として「たばこの煙が臭いから」「受動喫煙をしたくない」ということが挙げられることもあるでしょう。禁煙化によりクリーンなイメージを持ったパチンコ店は、新しいお客さんの大量ゲットに臨むことができるのです。
禁煙化で客足が減る可能性も
しかし、サン電子によればパチンコ店内の喫煙率はおそらく50%(引用・参考:サン電子株式会社 http://www.suntacnet.ne.jp/air/index2.html )で、全国の喫煙率よりも高い数値となっています。
となると、「パチンコ店内完全禁煙」がなされてしまうと、その50%ものお客さんは来なくなってしまう恐れがあるわけです。喫煙者の50%と言えど、かなりのお客さんが足を運ばないことになるのです。
また、パチンコ・パチスロビジネスの最新情報などを取り扱う業界紙「Amusement Japan web版(https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10000294/ )」によれば、「ホールが禁煙になったら遊び頻度は変わるか?」という質問に対して、喫煙者の約7割が「減る・まったく遊ばなくなる」と回答し、非喫煙者の約7割が「変わらない」と回答しているとのことです。ということは、喫煙者・非喫煙者合わせて遊戯者全体に対し、パチンコ店の観点より禁煙化の効果はあまり見られないということになるのです。
ただ、非喫煙者の残りの約3割は「増える」と回答しており、非喫煙者は国内の約80%ですので、約3割だろうと多くの客数であることには変わりありません。
今後はパチンコ店がどのような対策で客数の大幅な減少を防いでいくのか、パチンコ・パチスロ業界の将来も見据えて注目したいところです。
現在も分煙化が進められており、喫煙者としてもなるべく周囲の人に煙を向かせないよう心がけているパチンコ店内。たばこの存在位置を理解しつつ、喫煙者に依存しない営業戦略も必要となってくるのかもしれません。
以上、「パチンコ店内禁煙化」について書きました。一概に禁煙が良いとは言えず、その弊害もあり、喫煙する遊戯者の多さを今一度確認できたかと思います。しかし、たばこは体に悪影響を及ぼすもの。パチンコ店としてどのような立場であるべきか、パチンコ・パチスロ業界全体としてさらに議論を深める必要があるでしょう。
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