国際水準で進められる受動喫煙の防止・喫煙禁止化！パチンコ店も例外ではない？

2020年の東京五輪に向け、全国のあらゆる施設で喫煙禁止の法令が検討されています。当然パチンコ店も例外ではなく、この法令の対象になっています。

しかし、昔からパチンコ店とタバコは切っても切り離せないもの。実際に遊技者の多くも喫煙者であり、これはいかがなものかと遊戯事業協会も反対の姿勢を見せています。

これからどうなるのか、もしも全面禁止になった場合にはどのような動きになるのかなど考察していきます。

パチンコ店で喫煙禁止が認められるとどうなるのか

もしも遊戯中の喫煙禁止が命ぜられるとすると、別に喫煙所が設けられることになるでしょう。ともかく、遊戯中は一切タバコは吸えない状況になるわけです。

この法令では、アイコスやグローなどの加熱式たばこも例外ではないため全ての喫煙者が不便を強いられることになります。ですが、やはり非喫煙者もいるのも事実。

そういった方々からすると、この度の喫煙禁止の法令はかなり賛成の姿勢であるようです。しかし、店舗側は「来店数が激減する見込み」として否定的です。

ですが実際問題、来店客が激減するほどか？と言われればそうではない気がします。例えば、任意で喫煙禁止にするように、となった場合。A店は禁止にし、B店は従来通り喫煙可、というようなことになれば当然B店にユーザーは流れ込むでしょうが、全面的に禁止となれば状況はそう変わらないような気もします。

ですので、この法令が可決になった場合は喫煙者用のスペースをしっかり設け、「禁煙」ではなく「分煙」とするのが平和的解決であると考えます。

今現在、分煙レベルであればかなりその考えは浸透してきているとも言えます。まず、大型店であればどこも設置している「分煙ボード」。台と台の間を遮断し、両隣からの煙を防ぐことができます。

もちろん100％ではありませんし、空気中に漂う以上は副流煙を吸い込んでしまうでしょうが、こういった形でも分煙への道はすでに進んでいるのです。

さらに、台と台の間からエアーカーテンを噴出し煙を遮断している店舗もあります。こちらも分煙ボードと同じことですが、やはりコンセプトとしてはなるべく受動喫煙を避ける、というコンセプトです。

そして最たるもので言うとフロアごとに禁煙と喫煙のスペースがわけられている店舗もあります。1階は禁煙、2階は喫煙可、というように、完全に遮断している店舗もあるのです。

ですがやはりこれも、好きな機種が喫煙可のフロアにあった場合は受動喫煙を余儀なくされるという問題もありますし、100％対策が取れているとは言えません。

パチンコ店は100％禁煙になるのか？

近いうちに、まず「分煙」という形から進むことは間違いないでしょう。これだけ全国的にさまざまな施設が禁煙を命じられている中、パチンコ店だけが例外、というわけにもいきません。

例えば、小規模のバーやスナック、スタジアムや歌舞伎の舞台などは例外として喫煙が認められてはいます。しかし、それ以外の大半の施設は禁煙へと法令が進んでいます。

例えば歌舞伎の舞台では演出上でキセルを使用するシーンがあることから、喫煙も同時に認められたとのことです。このように、明確な理由がなければ（少なくとも来店数に影響するなどはどの施設も同じ条件）例外として認めさせるのは難しいでしょう。

しかし、このようなパチンコ店、雀荘などの喫煙者が半分を占める施設において、いきなり全面禁止！とするのは暴力的すぎる、という声や、国際水準が必ずしも正しいとは限らないのではないか？という声もあります。

ですので、今すぐに動きがある、というわけではないでしょうし、強制的に施行されるというようなこともないでしょうが、喫煙者にとっては雲行きの怪しい展開であることは間違いのない事実です。

パチンコとタバコが密接に関係している理由！大当たりすると吸いたくなるのはなぜ？

皆さんも経験のある方が多いかと思いますが、大当たりするとタバコを吸う、もしくはとなりの方が吸う、などという経験はありませんか？

ホール内では喫煙の瞬間は「大当たりしてから間も無く」という声が多くあります。これはなぜか？ということを調査すると、パチンコとタバコが密接に関係していることがわかってくるのです。

そもそもタバコには2つの依存性があります。

・ニコチンの依存性

これは言わずもがな、喫煙者はみなニコチンの摂取を目的としていますので当然です。このニコチンを摂取すると、ドーパミンという脳内物質が大量に放出されます。

このドーパミンは放出されると、脳が「気持ちいい」と感じてしまうんです。この時の記憶は強烈で、タバコを吸うと気持ちいい、という方程式が出来上がってしまうのです。

まず1つはこの依存。そして2つ目は

・幸福感の補完作用

科学的に、喫煙者は快楽と関わる脳の部位である「線条体」の働きが鈍いのだそう。つまり、幸せだ、とか、楽しい、といった感情を感じにくくなってしまっているんです。

非喫煙者が100で感じる幸福感を、喫煙者は60程度でしか感じられなくなっている。この残りの40の部分を、上記のタバコを吸うことで気持ちいい、という作用で補おうとしているんです。

これらは食事や睡眠後、入浴後、なんにでも関係しています。なにかをしても、40％くらいは物足りない。だから何かのあとに吸う。すると、美味しく感じる。食事あとなどの一服が美味しく感じたりするのはこのためです。

ですので、パチンコ・スロットにおいても同様で、例えばボーナスを引いても非喫煙者よりも少ない幸福感しか味わえないので、タバコを吸って補完する、ということのようです。

なので、当然ですが禁煙ホールが出来上がると喫煙者の客足は鈍ることでしょう。パチンコ・スロットを打っても6割程度でしか嬉しさや楽しさを味わえなくなるのですから。

一気に客足が途絶える、というようなことにはならないかもしれませんが、間違いなく減少はするはずです。

喫煙者のユーザーが今からでもできること

もしも全国的にホールで禁煙！という流れになれば、少なからず多幸感は味わいにくくなります。そこで、今から少しずつ体を慣らして置く必要があるかもしれません。

例えば、大当たりした時に吸う一本をガムに変えてみる、など。口元が空いていなければタバコを吸いたいという気持ちも少しは紛れるはずです。

それでも吸いたくなったら、外の喫煙スペースなどに行って吸ってみるなどしましょう。今、パチンコ店内でできることと言えばこのくらいですが、少しずつでも自分を変えて行く必要はあると思います。

全面禁煙！ということにはならなくとも、完全分煙（遊戯中は喫煙禁止など）は十分にありえます。そうなってからでは辛いでしょう。今から少しずつでも慣らして置くことは大切です。

まとめ

全国的に急激に広まりつつある喫煙禁止の動き。あらゆる施設の大半が喫煙禁止の法令がなされつつあり、パチンコ店でもそれは例外ではありません。

今でも半・分煙（分煙ボードやエアーカーテン、フロア分けなど）はされている店舗もありますが、今後はより一層強化されていくことが考えられます。

ですので、大当たりの時に吸う一本。特別なフラグを引いた時の一本。その一本から、少しずつ変えていくことをお勧めします。